第一章(3)

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「そうなると、このクラスにはいないって可能性が強くなるかな。 でもクラスメイトでもないのに、こんなに詳しいイジメの内容を知ることが出来るのかなぁ。 正直、僕の知らないイジメもいっぱいあった。 この亡霊は全て詳細まで知っているようだ。 ショウタとナオミから、聞いていたとしか考えられないけど。 でも、イジメられていた本人達が、その内容を誰かに話すかなぁ。」 僕は過去のメールを見直しながら言った。 「二人と仲が良かったってことを周りには知られていない人物。 そして、クラスメイトでも知らないイジメの内容を、詳しく知っている人物か。」 「他の学校に、私達にはわからない、二人の共通の友達がいる可能性はあるわ。 ても、タケルの言う通り、どうやってイジメの詳細を知ったかってことよね。 イジメの内容を綴った日記でもあったのかしら。」 シュウイチとマキが真剣な顔で推理を始めた。 すると、ヨウスケが申し訳なさそうに口を挟んだ。 「僕、思うんだけど、他のクラスにも、他の学校にもショウタと仲が良い友達なんていないと思う。」
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