第一章(3)

5/8
前へ
/242ページ
次へ
「なんでそう思うんだ。」 タケルが聞いた。 「ショウタと僕は、ゲームが好きで友達になったんだ。 高校一年生の時は、僕達二人はいつも一緒にいた。 でも、その間他の人の話題なんて、いっさい出なかったんだ。 ショウタ、言ってたんだ。 大病院のお坊ちゃまが!どうせ見下してるんだろうって目で見てくるか、 金が目当てで言い寄ってくる人ばっかりだって。 きっと僕には友達なんて出来ないと思っていた。 だから、ヨウスケとゲームの話しが出来て、嬉しいって言ってた。 そんなショウタに、こんな復讐ゲームを実行できる友達なんていないと思う。」 「確かに、ここまでのことをするくらいだ。 生半可な決意じゃ出来ない。 相当、二人の死にショックを受け、イジメた奴に強い怒りを抱いた人物。 そうなると、クラスメイトよりは二人の家族なんだろうな。」 ハヤトが切り出した。
/242ページ

最初のコメントを投稿しよう!

920人が本棚に入れています
本棚に追加