第一章(1)

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ただし、間違ったら、クラス全員の秘密を公開してしまうから、そのつもりで。 そうそう、ルールを破った場合も、その人の秘密は公開するから。 どんな秘密かは、次のメールを見てよ。 じゃあ、ゲームスタート。 せいぜい頑張ってね。」 メールの内容に驚きを隠せないまま、次のメールを開いた。 全身に鳥肌がたつのを感じた。 そこには僕の、人には知られたくない秘密が書かれていた。 僕と同じように、クラス全員自分達の秘密が各々の携帯に届いているようだ。 「誰だ。こんなふざけたメールを送った奴は!」 教室の後ろでアキラが怒鳴った。 「イジメられっ子が、イジメっ子に仕返しをするだと。 やれるもんなら、やってみろ!」 そう息巻くアキラに誰も何も言えずにいた。
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