第1章 ありがちな出会い

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私たちに気づかれないように手当てすらしていない。 「あなた、あの人はもうすぐ着くらしいわ。 でも、まさか銀一が…。」 「あぁ、それは俺も思っていた。 金弘か蒲公英だと思っていたんだがな。」 なにか意味深な事を言っているが関係ない。 私は銀兄が無事であれば…。 いつものように笑顔で接してくれれば…。 ピンポーン 急にチャイムが鳴りお母さんが玄関に向かう。 「すまない…こちらの仕事が忙しく遅れてしまいました。」 現れたのは白いローブを着て顔を隠して女性だった。
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