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私たちに気づかれないように手当てすらしていない。
「あなた、あの人はもうすぐ着くらしいわ。
でも、まさか銀一が…。」
「あぁ、それは俺も思っていた。
金弘か蒲公英だと思っていたんだがな。」
なにか意味深な事を言っているが関係ない。
私は銀兄が無事であれば…。
いつものように笑顔で接してくれれば…。
ピンポーン
急にチャイムが鳴りお母さんが玄関に向かう。
「すまない…こちらの仕事が忙しく遅れてしまいました。」
現れたのは白いローブを着て顔を隠して女性だった。
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