第1章 ありがちな出会い

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この状況で話しかけてくる阿呆は1人しか心当たりがない。 「なんだよ兄貴。 俺の楽しみを邪魔する気か?」 話しかけてきたのは俺の兄貴の村里 金弘(ムラサト キング)。 “かねひろ”じゃなくて“キング”って読むんだぜ。 親のネーミングセンスが心配だぜ。 「銀一…お前もたまには稽古をしたらどうなんだ? いつもアニメばかり見てないでな。」 「いやぁ、俺は道場を継ぐわけじゃないからさぁ。 別に稽古をしても意味ないじゃん?」 ちなみに剣術道場は兄貴が槍術道場は妹が継ぐことになっている。 「それに俺は兄貴みたいに才能もないからさ。」
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