第1章 ありがちな出会い

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「そんな事言って逃げてるだけでしょ銀兄。」 相変わらずタイミングがいいな妹よ。 「父さんが言ってたよ。 銀兄は稽古さえすれば金兄と同じくらい強くなるって。」 その話は何度も聞いたよ。 それより2人で段々と壁に追い詰めるの止めてくれない? 「銀…蒲公英(タンポポ)もこう言ってるんだ。 稽古をしないか?」 断固… 「拒否する!」 必殺…戦略的撤退! 俺は兄貴と妹の僅かな隙間を通り抜けた。 よし!これで思う存分あずにゃんを愛で…あれ? 「足元が光ってる?」 なんか地面に絵が書いてある。 これはゲームでよく見る魔方陣なるものじゃないですか。
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