プロローグ

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「だって仕方ないじゃん!これじゃないと焼くの間に合わないし」 あたしはモグモグと口を動かしながら言った。 えっ?何でガスバーナーがリビングルームにあるのかって? それはあたしの家が機械の修理工場みたいなところだから、部屋の至るところに工具が置いてあるの。 って!そんな事説明してる場合じゃなかった! あたしは食べ終わり、準備もそこそこに、ローラースケートを履き、家を飛び出した。 「行ってきま~す!」 「気を付けて帰って来るんじゃぞい!」 ガアァァァ! ローラースケートの地面を滑る音が響く。 やっぱり全自動のローラースケートは楽チンだね~。 このローラースケートは、あたしが手を加えて、全自動に改造したあたしのオリジナルローラースケートだから、結構気に入ってるんだ。 あっ、そういえばまだ自己紹介まだだったかな? あたしはアリス・ノーレッジ。 機械都市『ヴァイスシティ』の外れにある機械修理屋、『ノーレッジサービス』の看板娘よ。
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