学園

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クラスは、1~3年までは変わらない。 泉は幸いなことに、俺と同じクラスだ。 幸いなこと。その理由は、 「またあいつと同じクラスかよ...最悪だな」 「いい加減早く学園辞めてくれないかしら」 「てかどうしてあんな落ちこぼれがここにいんだよ」 そう、俺は落ちこぼれだ。 落ちこぼれはこの学園には必要ない、私達の評価が下がるからいらない、と言われる。 俺は友達がほとんどいない。 ずっと言われてるからもう慣れたし、もう別にそんなに気にしていない。 ただ─── 「よせ泉。お前が言った所で何も変わらないし、お前まで俺みたいになることはない」 「で、でも!」 泉は俺の悪口に本気で怒ってくれる。 その事に俺は感謝をして、それと同時に胸が痛む。
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