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「あ、入った。入った」
ガチャリとドアが開く音がする。
「すみません。
ここなら恋愛相談できると聞いたので…。」
男の声。
「おぉ!君は確か、テニス部の!!」
「あ、はい。テニス部の池田です。」
「おぉ、凄い。話に聞いていたけど、噂以上にイケ面だぁ。」
「い、いや、僕はそこまでではありません。
周りが煽(アオッ)ているだけなんで…。」
「腰が低いなぁ。まぁまぁ、座った。座った。
んで、相談って何?
やっぱりストーカーとかかな、かな?」
ガタッと椅子が動く事。
「それとは違います。
ストーカー自体、根も葉もない噂です。
好き勝手に周りが騒いでいるだけです!」
「ん~、あながち有り得ない話だと思うんだけどなぁ。
えっ!?それじゃあ、何?まさか、W告白?」
「違います!!
なんで、貴女は僕が好かれていると思うんですか!!
逆ですよ、逆。」
「ん?逆とな?」
「はい…。実は僕、好きな人が…できたんです。」
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