September

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ガチャリとドアが開く音。 「愛園いる~?」 明るい少女の声。 「あっ、待って…。」 ゴソゴソと何かをビニール袋に詰める音。 「おう、古川さんじゃん。会いたかったよ。」 「あっ、ちょっ…、いきなり抱き付かないでよ。」 「よいではないか、よいではないか。 この憂い奴め~。」 「もぅ、ジャンプしないと届かないなら、頭撫でなくてもいいのに。」 「むふふ、いちいち照れる古川さんはカワイイな~。どうだい、家に来ないか?」 コトリと軽い人間が着地する音。 「嫌よ。愛園の家に行くのは、知らない男の家に行くのと同じだもん。」 「わふぅ。愛の伝道者としてはショックよ~。」 「何を言うか。…もう、アンタが部を立ち上げれたのが今でも不思議なくらいよ。」 「信じなさい。これが現実なのだ。 まぁ、私一人じゃあ何もできなかったけどさ。」 「あっ、そのことなんだけどさ。 その…恋愛相談…しても…いいかな?」
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