ぐっもーにん☆

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俺は動きを止めた。 昔の記憶が、フラッシュバックしたのだ。 中学の時にもあった。 同じ様なことが。 昼休み、俺達が暴れたことで学校が大騒ぎになった。 停学処分を受けて、久しぶりの学校。 教室のドアを開けると、それまではいた友達も皆、身体を強張らせた。 それからだ。 俺達が不良と呼ばれるようになったのは。 健「明、手を出すな」 明「ちょ、何……あぁ、わかった」 高校に入ってからは、それなりに喧嘩は控えていた。 これ以上、周りの人々に迷惑は掛けたくない。 明も、それを感じ取ってくれた様だ。 目を閉じ、次々と殴られる身体に力を込めた。 「ちょっと待ちなさい!」 中庭に、高い声が響いた。
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