四年後

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『じゃあ、 そろそろ行くね。』 「うん。」 遠ざかって行く好きな人の後ろ姿を見て 涙が出そうになるがこらえる。 だけど、涙と同時にこみ上げてきた 胸の奥の想いは抑えることか出来なかった。 これを言わなきゃ後悔する。 絶対絶対絶~っ対、 後悔するに決まってる。 そう思った僕は 勇気を振り絞った。 その人が搭乗口に入ろうとした瞬間に僕は 「〇〇さん!!」 その人は振り向く。 「好きです!ずっと好きでした! こんな時言うのは変だけど これからの人生 僕と付き合って下さい!!」 思った事を叫んだ。 その人は無言でこっちにあるいてくる そして 『ぷぷぷ。 こんな時に言うのもおかしいんだけど。 それ、プロポーズじゃないんだから これからの人生っておかしくない?』 あれ? そう言われると いま僕、超ハズいこといった!? 『…いいよ。 付き合ってあげる。 これからの人生はまだ長いけど こんな私でよければ付き合って下さい。』 差し伸べられた手をポカンとした感じで握り返した。 彼女を連れて行くはずの飛行機が 遠くの空に飛んでいった。
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