26人が本棚に入れています
本棚に追加
『じゃあ、
そろそろ行くね。』
「うん。」
遠ざかって行く好きな人の後ろ姿を見て
涙が出そうになるがこらえる。
だけど、涙と同時にこみ上げてきた
胸の奥の想いは抑えることか出来なかった。
これを言わなきゃ後悔する。
絶対絶対絶~っ対、
後悔するに決まってる。
そう思った僕は
勇気を振り絞った。
その人が搭乗口に入ろうとした瞬間に僕は
「〇〇さん!!」
その人は振り向く。
「好きです!ずっと好きでした!
こんな時言うのは変だけど
これからの人生
僕と付き合って下さい!!」
思った事を叫んだ。
その人は無言でこっちにあるいてくる
そして
『ぷぷぷ。
こんな時に言うのもおかしいんだけど。
それ、プロポーズじゃないんだから
これからの人生っておかしくない?』
あれ?
そう言われると
いま僕、超ハズいこといった!?
『…いいよ。
付き合ってあげる。
これからの人生はまだ長いけど
こんな私でよければ付き合って下さい。』
差し伸べられた手をポカンとした感じで握り返した。
彼女を連れて行くはずの飛行機が
遠くの空に飛んでいった。
最初のコメントを投稿しよう!