四年後

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思ってもなかった出来事に 放心状態の僕。 暫くしてから、 まわらない口で、 「…ひ、ひこ、飛行機行っちゃったけど大丈夫?」 『大丈夫じゃないよ 君のせいで飛行機に乗れないから明日行くことにする。 …だって、 せっかく付き合うんだから デートの一つでもしていきたいじゃない?』 付き合うんだから。 その一言を言われ 本当にOKしてくれたことがわかって さっきまでこらえてた涙とは 180度ちがう涙が溢れそうになる。 「ごめん、 そして、ありがとう」 その一言でダムが決壊して 大量の涙が溢れる。 『男が泣くんじゃないの。 ほらコレで拭いていいから。』 「あ゛、…りっ、が… ど」 まともに言えてないお礼を言い、 彼女からハンカチを受け取って 涙を拭く。 僕が落ち着いたのを見て 彼女は、 『じゃあ これから何処かに連れてってくれる?』 「うん もう行く場所は決めてあるんだ。」
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