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化け物は言った。
『村を襲わない代わりに一人の娘を連れて来い』
と………。
人々はパニック状態に陥った。
誰だって自分の娘を渡したくないのだ。
しかし渡さなければ村は襲われてしまう。
人々はなくなく娘を化け物へと差し出したのだ。
取り敢えずしばらくは化け物は大人しいはずだと人々は安堵していた。
しかし一ヶ月後
『私の代わりに他の娘を連れていかないと村が襲われてしまう!!』
なんと最初に差し出した娘が傷だらけで帰ってきたのだ。
そして化け物が他の娘を欲しがっていると告げた。
それはまさに地獄だった。
泣く泣く次に新たな娘を化け物へと差し出しても、一ヶ月後早い時は一週間後には娘は傷だらけになって帰って来ては新たな娘をと口ばしるのだ。
そしてその娘達は皆口を揃えて言うのだった。
『言う通りにしなきゃ、食べられる』
と………。
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