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「え……?」
「えへへ……
やっぱり、こういうの恥ずかしいねっ」
照れた笑顔の鈴からの言葉をすぐには理解出来なかった
でも……
それが分かった時、俺は自然と鈴を抱きしめていた。
「鈴……ありがと」
今はただ、この言葉でいい。
それが俺の気持ちであって他に良い言葉が見付からなかった。
それに
これ以上の言葉って言ったら……。
それは今、言う言葉じゃない
その想いは、もう少し経ったら……。
心に今の想いを刻み付け、俺は鈴の確かな温もりを感じていた。
いつも以上に強く感じるこの温もり
そう感じさせたのは窓から見えた雪のせい。
その時はそう思っていた……。
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