選択スイッチ

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粋「なんだか退屈だな……」 登校中にふと思った。 刺激が無い。 平和を求めていた訳じゃないハズだ。 せっかく非日常的なものを手に入れたのに、やっているのは日常生活。 これじゃ刺激が足りないままだ。 かといって犯罪はできない。 粋「うーん……」 考えた末に辿り着いたのは…… 恋愛だ。 このスイッチを使えば、女の子を最適な方法で喜ばせられる。 ケンカになることも無いし、すれ違いもやり直せる。 ただ、問題が1つ。 オレには恋愛経験が無い。 今まで彼女どころか女友達すらまともに出来たことがない。 話しかけ方すらよく分からない。 このままでは勝手が分からず、寿命を浪費してしまう…… せめてキッカケだけでも作れないか? 運命的な、とは言わないけど、このスイッチを生かせる「何か」があれば……
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