選択スイッチ

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?「その試験体に、キミが選ばれたってこと。 あ、選ばれたっていっても勘違いしないでね? 普通そうな高校生なら誰でも良かったんだー♪」 もう、頭はついて行くのに精一杯だった。 只でさえスイッチを失って狼狽していた所に、自分が試験体だったなんて…… いや、すぐにそんなコトはどうでもよくなった。 大事なのは壊れたスイッチが試作品の一つに過ぎなかったということ。 粋「じゃあ、お前は他にもスイッチ持ってんだろ……!? よこせよ!! オレは実験に協力したんだろ!? 報酬ぐらい貰ったって良いだろうが!!」 スイッチがまだある…… それは推測に過ぎなかったが、その時のオレにはその僅かな希望で十分だった。 ?「大きい声出さないでよ、コワいなぁ~…… ホントはスイッチを使っての幸せな人生が報酬だったんだけどなー。 ……よし! じゃあ特別に『選択スイッチの力』でキミを過去に戻してあげよう! そこからやり直せばいいよね!!」 オレの目の前に見慣れたスイッチが現れる。 ?「押してみてね♪」 オレは餌を与えられた犬のように素早く飛びつき、スイッチを押した。 カチッ!
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