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一気にオレの目の前が明るくなり、気が付くとオレは路地に立っていた。
粋「過去って言っても……いつだよ?」
答えはすぐに出た。
制服が汚れている。
1ヶ月前……スイッチを見つけたあの日だ。
つまり、もう一度スイッチを拾ってやり直せる!
オレは走った。
人目を気にせず、あのゴミ捨て場へ全速力で向かう。
粋「ハァ、オレの、スイッチ……オレ、の……」
程なくして、ゴミ捨て場に着いた。
しかし、
粋「……無い………?」
そこには紫色の箱など無く、ただのゴミが積まれているだけだった。
ゴミを引っ掻き回しても見当たらない。
?「あーあ、残念。
誰かがキミより先に『拾う』という選択をしちゃったらしいね♪」
両耳にイヤホンを付けている時のように、頭の中で例の声が響く。
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