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「まだ痛むんですか?」
「うん。・・・少しは加減をしろよ、兄貴。」
いまだに痛む額をさすりながら対戦台へと向かう。台に着くと、制服を着た少女が自分の神姫と話し込んでいた。自分達に気付いたのか顔を上げる。
「あ、ごめん。邪魔したかな?」
「い、いえ、気にしてませんか、ら・・・」
少女は肩に乗っているセラフィを見た途端、動きが止まった。かと思えば今度は自分の顔とセラフィを交互に見始める。
「・・・マスター、彼女は一体なにをしているんでしょうか?」
「んー、僕にもわから―」
「あの!!」
二人でこそこそと話していると、少女が突然大声をだす。あまりの声量に驚いて、おもわず怯んでしまった。
「もしかして“観月未琴"さん、ですか?」
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