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はじめ私は特に気にも留めることなく、読書を続けていました。
しかし、視界の端っこに映る子供の姿、どうも私をじっと見ている気がする。
恋人いない歴イコール現在の年齢な私ですが、さすがに小さな子供にもてたって仕方が無いじゃないですか。
だから彼――ちらりとしか見ていないから分からないけど多分男の子――の熱烈な視線を感じてはいるものの、清純な乙女として彼の想いを踏みにじるわけにはいきません。
応えることが出来ないのなら、いっそ無視をしてしまおうと、そう思ったのです。
でもそれはどうやら私の勘違いだったようでした。ついに子供に声を掛けられたのです。
「お姉ちゃん」
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