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学ランを着た山下と俺がどこかに走っていく姿。
学校が終わったのか、急いで鞄を持って、二人乗りで坂を下っていく。
二人とも学校にいるより笑顔で、楽しそうに何かを話してる。
目的地は見慣れた一軒家ぽくって、なんの躊躇いもなく家のドアを開け、二人で中に転がり込む。
そしたら二階から降りてくる人がいて…、二人でそっちを向くのだけど、俺には顔が分からなくて……………
でも、降りてきた奴と三人で笑ってて………
俺も凄く笑顔でそいつの頭を撫でてるんだ……。
こんな風に、山下と俺と…もう一人誰かと三人でいる夢を毎日見るようになって、でも何故かそいつの顔が一向に思い出せなくて、それが続いたある日、その話を山下に話したんだ。
こいつならあのもう一人が誰か知っていると思ったから…。
記憶を無くしているから、はっきりとは言えないけど………
とても大事な…人だった気がするんだ。
こいつだけは忘れていいはずがないって頭にどこからか響いてくるんだ………
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