序章

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○●○ 「ねぇ、しーちゃん……?」 2010年、夏。 「ぁんだよ」 歴史上、稀に見る激暑が日本に襲い掛かったその年。 「しーちゃん、さ……。私のこと、好きなの、かな……?」 男は、誓いを立てた。 「あァ!? ――……ンだよソレ、う、自惚れてんじゃねぇぞ」 一瞬の出来事によって、自由を失った少女に。 「えへへ……。でも、私、しーちゃん、好きだよ……」 男として、破れない誓いを。
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