序章

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「――……なぁ、華」 それは、彼女の夢を叶える誓い。 「……? どうしたの……?」 彼女に華を咲かせる、誓い。 「――――悪かった」 彼が、その後の一生全てを賭したその誓いは、交わされた直後に実行に移される。 「え……なに、が?」 あまりにも破天荒で、 「オレが、お前の自由を奪っちまった……。どんな言葉でも、どんな態度でも、償いきれない……」 あまりにも繊細な、 「違うよ」 彼らしい、『自分』の表現。 「は……?」 彼女は、それに応えた。
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