今日  1

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「あれ、岩橋さん。腕どうしたの?」 「ん?あー、、、昨日、転けまして」 「またか。本当、アホだよなぁ。」 まぁ、あほですよ。 言われなくてもわかってる。 だが、いくらクラスメートでも本当の事を言えるはずがない 私が《岩橋 美紀》になったのは、つい最近の事であった。 理由は、母親の再婚。 おかげで、転校してきた中学はカスの集まりだった。 教師は 自分のメリットしか考えないような人ばかりで 生徒は 猫被りの女子と格好の付け方を誤っている男子 「お前、大丈夫かよ?」 そのなかで、唯一、私からしたらマトモな人がいた。 「ん、、、痛かったりする。」 「だろうな。また、アイツか?」 こいつ《谷口 未暉》は、私の東京での親友だ。 「だったりする。まぁ、母さんが無事ならいいんだけどね。」 「お前、本当に馬鹿だよな。自分を傷付けて楽しいか?」 「いや、まったく。私、そこまでドMじゃないです、はい。」 何かと心配してくれるいい奴だ 「あんま無理すんなよ?」 「努力するよ。」 未暉の肩を涙で濡らす訳にはいかないの 私には愛する人が、ちゃんといるから。 .
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