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「ただいま。」
「お帰りなさい。あれ?修さんは?」
「あぁ、新人君と呑んでくるって。」
「あ、そう。
にゃー、、、お腹へった。」
「母さんもお腹へったぁ、、、何食べよっか?」
「まかせーる。今なら何だって食べれる。」
「母さんもそんな気がする。」
母さんと笑いあって、修さんがいない時間が幸せだ。
そう、修さんが二人の言うアイツ。
私が父と姉の所から引っ越してこなければ、母親と仲良くやっていたはずの人。
私がこなければ。
「ただいま。」
「お帰りなさい。」
「おかえんなさい。あ、修さんも帰ってきた事だし、寝るね!おやすみなさい。」
「おやすみ。ちゃんと布団かけなね?」
「はーい」
私に対して、修さんは殆どシカトだ。干渉してくることなんか皆無に近い。
気が楽だから構わないけれど。
「おい、真奈美。こい。」
修さんは平気で母さんを抱く。
娘としては吐き気が起こる。
でも、止める権利なんて私にはない。そして、母さんにも。
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