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『ちょっとあんたっ…!』
私が声を荒げたその時…
『あんた…?お前さっきから聞いてりゃさ?俺に向かってなんでそんな口聞けるの?…反抗期なのかな?』
『なっ……!?』
なんでこんなわけのわからない糞男にこんなこと言われなきゃならないんだよっ…!
『ま、言いたいこといっぱいあると思うけどそれは家に帰ってからね。
質問とか色々あるだろうし…』
最後の方はよく聞き取れなかったが…
ん…?ちょっと待てよ?
家に帰ってから?
いやいやいや…(笑)
私とこいつは住んでるとこ違うからそんな家に帰ってからとかのんきなこと言ってられないよね?
『家に帰ってからって?』
『あれ、聞いてないの?
お前今日から俺と一緒に住むんだよ?』
『はっ?!そんなの聞いてない!私は今すぐ家に帰る!』
座ってたソファーから立ち上がりドアに向かって歩き始めた時、その男に呼び止められた。
『無理だよ』
『え…?』
振り返るとそこには真面目な顔をしたそいつがいた。
『どういうことなの?』
『お前の家、ないよ』
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