はじまり

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─ミ-ンミンミンミン ミ-ンミ-ン─ 「「お疲れ様でした!!。」」 練習とミーティングを終えて ロッカールームに戻る。 家に帰るには 制服でないと駄目なのだが あまりに暑くて 着替えたくない。 日がおちかけた 夕方だというのに 蝉も暑さも とどまる事を知らず 暑いのが苦手な俺は 練習着を脱いだ半裸のまま 悪態をついた。 「なにもたもた着替えてんだよ! 早く帰ろうぜ, 俺この後デートなんだって 朝も言ったくね?」 亮吾がわざとらしく 時計を見ながら 俺に呼びかける。 そんな事… 言ってた気もするが 今は亮吾の事より この暑さの方が問題。 「そんな急かすなって, 良いですね~ 彼女がいるお方は。」 暑さでイライラしている俺は 少し皮肉をこめて返事をする。 ちなみに この,せかしてくる奴は 俺の幼なじみ,というか 腐れ縁の黒崎亮吾。 つい何ヶ月か前に 彼女ができて とてもラブラブらしい。 最近 色々と彼女と発展したらしく ノロけたそうにしてくるのが 正直うざい。 といっても 亮吾が1番 俺の事をわかってくれている。 そうは思うが… まあ本人には言わないでおこう。 亮吾の話は またおいおいしていくと思う。 ようやく着替えをすませると 亮吾に引っ張られて 俺はロッカールームをでた。 .
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