はじまり

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すっかり日が落ちて 帰る生徒も ちらほらとしか見えない。 「あ!!や~っとでてきた! 2人とも遅いから たくまはもう帰ったよ。」 翔太が携帯をおさめながら 立ち上がった。 「え~まじか! 俺もデートあるから 先に帰れば良かった~。」 約束時刻に遅れる事を メールで謝りながら 亮吾はつぶやいた。 「だ~か~ら,ごめんって! ちゃんと 悪いと思ってるから。」 この2人は 俺が何かしでかすと ことあるごとに 話を持ち出すから 早めに謝るにかぎる。 どれくらい 待たせていたかは わからないが 待ってくれていた事に やっぱり良い奴らだなと 友情を感じる。 たくまは…多分 帰って小説でも 書いてるんだろう。 あいつに そんな趣味があったなんて 知ったのは 俺も最近になってからだ。 サッカーの帰りは 亮吾,翔太,たくま,雪菜の 5人でいる事がほとんどだった。 足早に ロッカールームの鍵を返して 俺達は校門へと向かった。 .
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