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「ふ~っ! さすがに帰国翌日から仕事だとキツいわ~!」
薔薇の薫りとちょうど良い温度のお湯に包まれながら、アニスは思いっきりそのしなやかな身体を伸ばした。
いくらファーストクラスで帰国したとは言え、その翌日の今日、3つもクラスを担当すれば疲れて当然だ。
……まあ、別の仕事が入って突然のスケジュール変更を願い出たのは彼女の方なので文句など言える立場ではなかったが。
「……いくら体力には自信あるとは言え、今回はちょっと無理な日程組んじゃったかな……。っていうか、情報が入って来るのが遅かったのが悪いのよ!」
お湯に浸りながら彼女はブツブツ文句を言っていたが、まだ開けてもいないスーツケースの中にお目当ての品がある事を思い出し、少し機嫌が直ってきた。
「ま、しっかり手に入れられたんだから結果オーライって事にしておこうかしら」
彼女はそう言って悠然と微笑むと、より深くバスタブに身体を沈めた……。
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