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曽根村は答える。
「大神少佐は、陸軍大将と同じ長州出身ですからね…
任月少将と私は同じ肥前出身、今まで陸軍は常に長州出身者が強い権力を握っています。
このままでは名だたる功績を持つ、任月少将はいつか大神少佐や陸軍大将に排除されましょう…」
任月は消していた煙草にまた火をつける。
「曽根村、どうすればいいのじゃ?
ワシは陸軍を掌握し、大日本帝国の軍人の頂点に立ちたいのじゃ!!」
曽根村は任月に背を向け、窓から外を見ながら答えた。
「簡単なことです。
大神少佐、陸軍大将を暗殺するのです。」
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