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翌日。
智美は街に出て、荷物を抱えてカフェーに向かっていた。
「おーい、智美殿ー!」
「あら、鋼さん。
まだ刀差してるの?」
「当たり前だ!
刀は武士の魂だからな!」
鋼は帝都が崩壊した後も、彼の冒険に何度も同行している。
ここで出る゙彼゙は大神大尉の事ではない。
冒険家の七瀬の事である。
智美は鋼と軽く言葉を交わした後、カフェーに急いだ。
カランカラン…
智美がカフェーのドアを開ける。
「いらっしゃいませ!
あら、智美さん。」
「秋生ちゃん、大神大尉を見なかった?」
「大神大尉ならもう来てるわよ、ほらあそこに。」
窓際の二人用の席に座り、大神少佐は外を眺めていた。
智美が来たのに気付いていないようだ。
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