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大神は驚いた。
まさか、智美が帝都を離れるとは思っていなかったからだ。
「それは……………おめでとうございます!
頑張って下さい、智美さん!」
大神は喜びの表情を浮かべる。
だが、大神も智美に伝えたいことがあった。
「で、いつ野田に?」
「恐らく二ヶ月後くらいには野田に行くと思うわ。」
「に、二ヶ月ですか…」
大神は黙ってしまった。
智美が尋ねる。
「どうしたの大神大尉?」
「…………いえ、なんでもないでありますッ!」
「そう………そろそろ出ましょうか?」
「そうですね、あ、代金は小官が。」
「そう?
悪いわね…」
大神と智美は席を立ち、会計を済ませた。
「あの、智美さん!
また一週間後に会えませんか?」
「あー…いいわよ。
今日と同じ時間でいいかしら?」
「はい、もちろんですとも。
ではまた会いましょう、智美さん。」
大神はニコリと笑って、軍部に戻った。
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