プロローグ

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夜中の1時。 とあるビルの中をある男が駆け巡っていた。 歳は50~60。 中年太りでメタボの検診に行くと必ずひっかかりそうな体型をしている。 そんな体でも一生懸命走っていた。 (どうして・・・。) しかし、息はかなりあがっている。 まあろくに運動もしていなさそうなので当然の結果だが。 (何で・・・。) 額には汗が垂れていた。 走っているのもあるが、その中には恐怖や焦りによる冷や汗も混じっている。 (いつからこの事がバレていた!?) 向かう先は屋上。 だが、そこにはさらなる恐怖と絶望が待ち構えていた。
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