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ここ、日本の裏社会には二つの宗派がある。
一つは『東洋派』、もう一つは『西洋派』。
この二つの宗派は影から日本を守ってきた。
『東洋派』というのは日本の武術や剣術、陰陽術などを使う派閥のこと。
『西洋派』というのは海外の魔術を操る派閥のこと。海外といっても、基本的にヨーロッパ付近。
しかし、『西洋派』に関しては、海外の魔術に限らず、力ある者を勧誘している。
簡単に言えば強けりゃ良いってやつだ。
まあ、この二つの宗派がどのようにして、日本を守ってきたかと言うと・・・裏社会で。
麻薬や大麻の密売、政府の裏金、逃亡中の犯人の調査及び取り押さえ、脱獄中の犯人の捜索等々・・・。
様々な依頼を受けて、それらをこなしていた。
で、かつては二つの宗派での争いが絶えなかったって話し。
何故かって?そりゃ・・・あれだ。金だよ金。マネーだ。
依頼の中には宗派直々のものもあるが、ほとんどが日本政府からのものだ。
依頼をこなせば、当然それなりの報酬がもらえる。
だが、宗派は二つある。日本政府もどちらに依頼をすればいいものかと悩んだ訳さ。
一時期はどちらかの宗派に依頼が片寄った時もあった。
もちろん、どちらの宗派も意見が合致。
『宗派は一つで十分だ。』と。
・・・ってな理由で、争っていた訳さ。
因みにこの争いは結構長く続いていたって聞かされている。
ざっと・・・ウン十年くらいかな?
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