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「ちょっとー!!いい加減にしてよねー!!何見てたのよっ、白状しなさいっ!!」
「何でもないんだってばっ!!なんか見間違っただけ!!」
「嘘おっしゃいっ!!両目2.0のくせになにが見間違いよっ!!」
アタシ達は隠れ家に戻ってからもずっと押し問答を繰り返していた。
そのまま夜が明け、日が昇ってもヒロは頑なに口を割らない。
見かねたコウが間に入る。
「もういいよ、見間違いで……。その代わり今夜は失敗は許されないからな。」
「コウは甘いわ……、全く。本当だったら今頃ガッポリのはずだったのに……。」
「だから、ごめんって!!悪かったよ。今日は俺一人ででも成功させるからっ!!よそ見しないって誓うからっ!!」
これ以上続けてもさすがに時間の無駄だと悟り、アタシも諦める。
「しょうがないわね……。」
「サンキュー!!ってことで腹ごしらえだっ。コンビニ行って来るっ。」
「あ、コラッ……!!」
ヒロは逃げるようにリビングを飛び出して行ってしまった。
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