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「いたな……。」
「ええ……。あっさり見つけたわね。」
ヒロは大量の食料品を抱え、レジの店員と何か話し込んでいるようだった。
「あぁ、会話が気になるわ……!!」
「よし、入ってしまおう。」
「え。」
アタシはコウに手を引かれ、素早くコンビニに駆け込んだ。
レジを避け、奥のドリンクコーナーを物色するフリをして耳を澄ます。
即席ではあるが、アタシ達は変装をしている。目立つ動きをしなければ見つかることはないだろう。
元からヒロは声が大きい。ドリンクコーナーにいてもだいたいの会話が聞こえてきた。
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