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「サッ……サササササ、サミーさんはもうキュッ、キュッキュッ休憩の時間なんでしたっけですよねっ!?」
(何語ー!!!!!?)
アタシとコウはドリンクコーナーで笑いを堪えてお互いの手を握りしめ合う。
「そうよ。あと10分くらいかな。ヒロ君、また公園で一緒にランチする?」
「はっ、はいぃっ!!ちょうど俺もキュッケーしようと思っていたところでところです!!」
(くっ……。)
コウがプルプル震えている。アタシも同じような状態だった。
「じゃあこれ……、今朝賞味期限切れたお弁当なんだけど、コッソリ持ってって食べちゃいましょう。内緒よ?」
サミーと呼ばれた店員がビニール袋に入った荷物をヒロに渡す。
「あっ……!!ありがとうごじゃっじゃあ俺、先に行ってベンチ確保しときますっ!!」
(ふぐっ……。)
アタシ達は涙を堪えながら互いの手をつねり合い、なんとか耐える。
ヒロは大きなビニール袋を抱え、すごい速さで店を飛び出して行ってしまった。
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