33人が本棚に入れています
本棚に追加
それからしばらくしてヒロが隠れ家に戻って来た。
いつもはヘラヘラしたヒロが珍しく難しい顔をしてブツブツ何か呟いている。
あんな会話の後だから無理もない。きっとヒロの脳の許容量をオーバーしている。
「親権あるけど一緒に暮らしてないって何だ……?」
少し呟きが聞こえる。
深くは聞けず、うやむやに終わったのだろう。
気持ちは分かるが、このままでは今夜のミッションに影響してしまう。頭を切り替えさせねばならない。
「ヒロ。ライフルの点検してよ。仮眠もしないと夜きついわよ。」
最初のコメントを投稿しよう!