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――――ガガッ……こちら、地上班B地点。強盗団のトラック、通過!!……。
「オーケイ!!」
今日もコウの操縦するジェットヘリが夜空を舞う。
三度目のチャレンジ。今日こそはスパンと撃ち込んで終了させたい。
アタシの望遠レンズに見覚えのある緑のトラックが映った。
「見つけたわ!!コウ、そのまま進んで!!」
「オーケイ。ヒロ、ライフル狙撃頼むぞ。」
「おうよ!!」
ヘリはアタシの指示に従い、微調整をしながら進む。トラックが人気のない深夜の工業地帯に侵入してゆく。
「今よ!!コウ、降下して!!」
「オーケイ。」
ヘリは標的目指して一直線に急降下してゆく。
「ヒロ!!あれよ、緑のトラック!!撃ち込んで!!」
「っしゃ!!」
ヒロのライフルが強盗団のトラックのタイヤを撃ち抜き破壊する。
そこにアタシ達の手下が駆けつけ、金を奪って逃走する。アタシ達はそのまま上昇し、トンズラする。全ては計画通り。
……の、はずだった。ヒロが予定外な事を口走るまでは。
「……ちょっと待て!!俺はいったん降りる!!」
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