朝食はバラの香り

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「何してんだ?お前ら……。」 大量な食料をテーブルに並べながらヒロがこちらを窺う。 アタシはとりあえずコウの頭を抱えたまま、ヒロに聞いてみる。 「えっと、ヒロ……、アタシのトリートメント使ったかなー……?」 「あー。あれな!!コウがよく使ってるからどんなもんかと思って借りてみたぜ。ベタベタするな。」 あっけからんと、しかもさらっとクレームつけやがった……。っと、失礼。どうもヒロと生活するようになってから言葉が悪くなってしまったわ。 「あ……そう。次はお金とるわよ……。」 なんかもうどうでもよくなってしまった。今日からトリートメントは金庫にしまうことにしよう。 「俺、今日も飛べそうにない……。」 手の力を緩めると、コウは力尽きて床に崩れ落ちた。
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