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伸びたコウをヒロにソファに運ばせ(鬼かしらアタシ?)、テーブルにつく。
ヒロは朝から(いや、もう昼過ぎなんだけども)巨大なハンバーガーの包みを開け、幸せそうに頬張っている。
アタシはとりあえず近くにあったヨーグルトの蓋を開け、ヒロに問う。
「どうしてこんなに買って来ちゃったのよ……?」
「え……?」
ヒロは途端に挙動不審になりソワソワし始める。これはおかしい。何かある。顔が赤くなってきてるし。
「そろそろスーパーに行く予定だったじゃない。なぜコンビニで大量買いしたの?」
「なんとなくだよ!!なんとなく!!食べたい気分になったの!!」
耳まで真っ赤に染まったヒロは、決して視線を合わせようとせず、ひたすらアイスティをがぶ飲みしていた。
ソファからコウも様子を窺っている。
普段は炭酸ばっかり飲んでるお子ちゃまがアイスティとは……。
なにかあるわね。
あるな。
アタシ達は喧嘩も忘れて目と目で会話した。
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