幼馴染みちゃん

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その時の深旅の表情をこれから先忘れたりなんか出来そうになかった。 驚きと悲しみとが入り交じった一人ぼっちの迷子のような瞳で僕を見ていた。 いままで見たこともなかった。見たくもなかった。 「花岡菌ふられてやんのー」 「うわ、だっせえ」 二人組の声さえ深旅の耳には聞こえていない。ただ、ただ僕を見つめていた。
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