トカゲと猪と狼

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トカゲと猪と狼

(あ~あ、 今日もつまらなかったなぁ~) この愚痴を言ってる少年の名前は『マサト』という。魔物使いの学校に通っている。今日の授業の内容はトカゲの飼い方だったらしい (Gランクのトカゲなんて誰だって飼える、学校に行かなくても家の近くにいるし) そんなことを考えながらマサトは家に帰宅した マサトの家はレンガのような物で作られている。古くても趣のあるこの家がマサトは好きだった 「ただいま~!」 ドアを勢いよく開ける、ドアの向こうにはエプロンを付けて トン、トン、トン と一定のリズムで包丁を扱う母の姿があった。母はAクラスの飛龍を飼っている Aクラスの魔物を使役しているので、近所でも母は有名人だ。そんな母が自分の誇りでもあった 父も飛龍乗りだったのだが、先の隣国との大戦で戦死した。優しくて逞しい父だった
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