30人が本棚に入れています
本棚に追加
―ガチャ…
虹 「あがれよ。」
紗子 「うん…」
僕は紗子を自分の部屋に入れた。
虹 「それで?どうしたの?」
紗子 「あのね…私、虹のことで虐められてるの。」
虹 「!!!!!どういうこと!?」
紗子 「なんで…虹の彼女なのかって…」
虹 「…なんだよそれ。」
紗子 「お前はブサイクだから虹に近寄るなって。」
虹 「誰が?」
紗子 「…」
虹 「紗子?」
紗子 「言えない。」
虹 「なぜ?」
紗子 「だって…」
紗子は目から涙がこぼれた。
虹 「言ってよ。」
紗子 「…だ…いき君…」
僕は名前を聞いて背筋が凍った。
まさか…大輝が…そんな…
虹 「あいつが?なんで?」
紗子 「しらない…」
虹 「…」
紗子 「大輝君が…クラスの皆に、虹のことがスキだって言いふらして。おまけに彼女とか言って」
虹 「そうだったのか。」
なぜだ…大輝が…なぜ…
紗子 「虹…」
虹 「ん?」
紗子 「あなたも言われてるんでしょう?」
虹 「……ああ…」
紗子 「私が幼なじみだからいけないのかな。私がいなけれ…」
虹 「何言ってんだよ!お前はいいんだよ。」
紗子 「虹…」
虹 「っか…なんであいつが…わけわかんねぇ。」
紗子 「…仲良かったのにね。」
僕は怒りで満ちていた。
それと同時に【なぜだ?】という思いもあった。
虹 「兎に角…紗子。俺が守るから。安心して。」
紗子 「ありがとう…」
そういって紗子は僕の唇にキスしてきた。
僕の部屋で2人で横になった。
それを撮られていることなど知らずに…
最初のコメントを投稿しよう!