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真兄にコーヒーを出して、俺と要の朝食ができて…いつもの登校時間ギリギリか…。
俺は不良ってわけじゃないから、ちゃんと登校時間は守ってるんだよ、一応。
まぁ、遅刻しても別にいいとも思っているけど。
てか、要が起きてこない。
また二度寝してやがるな、あいつ。
部屋まで行くのは面倒だから、階段の下で大声で叫んだ。
「お~い、要~!!」
返事なし。
「要~!!」
「あ、そういえば…」
要の代わりに?真兄が返事をした。
もう一度呼んで反応無ければ放っとくか。
「かな『うるせ~!!!』」
ガゥン!ガゥン!ガゥン!
…怒声と共に銃声…。
俺の左頬に痛みが走り、生温かい雫が伝った。
「親父さっき帰ってきたばかりだから静かにな?」
「…遅ぇよ…」
ようやく目が覚めた真兄がのんびりと重要な忠告をした。
そういう大事な事はもっと早く、少し焦って言ってくれ。
親父も眠いのはわかるけど、息子に空気銃とはいえ発砲するか?普通…。
実際血出たし。
もういい、さっさと食って学校行こう…。
そう思い直し自分で作った朝食を見ると…あたかもずっといました的な顔して、要がそれを食べていた。
「お前…いつの間に…」
しっかり準備してちゃっかり食べている要…。
のんびり知らん顔でコーヒーを飲む真兄…。
うるさいからと息子に発砲する親父…。
俺ってなんだ?
なんかすげぇ理不尽じゃね?
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