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花魁パロ あやまつ
華やかな夜の町
こいや来いやと手招く女たち
格子の中はまるで牢屋だ
「兄さん、わっちと遊ばない?」
「今日は遠慮しておくよ」
そう言って手を振れば、
つれないねぇと呟く遊女
その中で見つけた
普通の見世とは違う、
質素だがどこか気品のある見世
「あ、」
ふと、
二階の窓から人影が
見えた顔はどこか憂いを秘めた
美しい…
「…男?」
(数奇な運命に魅せられたのだ)
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