君の存在

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   私はかわいそうだと思った  みんな消えちゃえばいいと思った  世界は私の敵だと思った  私が消えちゃえばいいんだと思った  君は止めてはくれなかった  けれど、君という存在が  私の後ろ髪を捕まえて引っ張って   どうしても離してはくれなかった  私は泣いた  君はずるいと泣いた  私は君に  生かされているんだ  
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