12人が本棚に入れています
本棚に追加
努力を惜しまなくて、いつも全力で。自分の力を過信せずに強さを求める宍戸さんは、確かに強い。だけど弱音を吐こうとはしなくて、溜め込んで無理をする。だから俺は貴方が怒ってしまうほどに貴方を大切にしたくなるんです。
「…長太郎さぁ、おまえ俺のこと大事にしすぎ」
クスクス笑う宍戸さんを見ていると伝わってくる。こうやって心配されるのも嫌いじゃないんでしょう?
「……宍戸さんを大事にしなくてどうするの?俺は宍戸さんが好きなのに」
「…っ、バカ、ちょーたろ…」
ねぇ宍戸さん、何もできない俺だけど宍戸さんを大切にすることぐらいは出来ると思うんです。
貴方を不安にはさせちゃいけない。だから俺は、口下手な貴方より、多くの愛を囁くんだ。
end
最初のコメントを投稿しよう!