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緑「ご、ごめんッ…!」
だから密着させてた体を離そうとすれば
腰を固定されて動けなかった。
黄「…逃げんで。もうキツいから」
…もう…!、その声はアカンてばっ…!
全部の力抜かれそうな…甘い声。
体に熱がこもって素直に亮ちゃんの言うことを聞いてまうあほな僕…。
するり、と腰に置かれてた手が上に上がってきて…、背中…首…そして頭…。
優しく髪を撫でられて自然と視線が重なる。
緑「りょちゃ、ッ―」
その瞬間、僕の唇は亮ちゃんの唇に塞がれた。
緑「んっ、ふ…」
後頭部を抑えられて逃げ場のない僕は
荒っぽいちゅうにただ、口を貸してるだけみたいな状況…。
初めての行為に、うまい、ヘタ。
激しい、優しい、普通…
そんなの分かるはずもなくて…
でもこれが亮ちゃんの仕方なんや、って
亮ちゃんに応えたくなる。
だから服を着てへんから掴みどころのない亮ちゃんの体にすがりつくような形で
僕はめいっぱい口を開けた。
…そしたら、舌を吸われたり唇吸われたり歯舐められたり…
亮ちゃんて犬っぽいなぁ、って思ってたら
黄「…忠義も俺みたいにして?」
って…。
緑「…はぁッ、りょ、ちゃ…みたい…?」
黄「おん。はよ」
鼻と鼻がくっつきそうな至近距離で言われたら、素直に従ってしまうのが人間の心理。
僕は亮ちゃんの髪の毛に指を絡ませて
口の中に舌を入れた。
でもどうしたらいいか分からなくて戸惑っていたら、ちょん…て舌先をつつかれて…
初めてお互いの舌が絡まる。
緑「んッ…やァ、」
そしたら不思議なことにさっきのとは違う感覚…。
息が苦しくて…、頭がぼーってした。
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