…Ⅳ…

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……亮ちゃん…っ、 こんなに大好きやのにッ… ゴメンなさい…。 なにひとつ亮ちゃんの願いを叶えられへん…ッ。 恋人らしいことも出来ひん…っ。 こんなに…、っこんな大好きやのにッ…、 僕は自分のわがままで亮ちゃんを傷つけてる…。 自分のキモチばっか優先して、 なのに亮ちゃんに捨てられることに恐怖を感じて…、 僕は僕のせいで亮ちゃんを失いかけてるんや…。 ………そんなん……イヤ…、 緑「亮ちゃんッ…!あ、あんね…?僕、」 でも、そんな僕を抱きしめてくれる強さは増した。 黄「…忠義を抱くのは俺だけやろ?   …、今の忠義が好きやから今のお前を  抱きたいねん…」 ぎゅ、って優しく包み込んでくれる腕と 低く掠れた甘い声が僕の心を落ち着かせてくれる。 …それと同時に、また体が熱くなって でも、もう逃げたない、って無意識に思えた。 緑「…亮、ちゃん…ッ」 黄「…まぁ、要するにもう待てへん」 …おん、ってなんとか頷いた僕の首筋に 亮ちゃんの温かい唇が小さく触れる。 緑「ンッ…、」 思わず身震いすると、また亮ちゃんの手が僕の太ももを撫で始めて、体が無意識にこわばった。 黄「…忠義?女の格好で初めてさせてゴメ  ンな?」 でも亮ちゃんが僕の体と向き合うように前に来てくれたから、少しだけ安心。 恥ずかしいけど、すでに露わになってる亮ちゃんの体に抱きついてみる。 緑「…ううん…。関係ないから…ッ」 なんて余裕そうに見せながら 心臓はバクバクでめっちゃ大変や…っ それに亮ちゃんのがッ…、 …あたってるっ…ッ…。 たぶん、…下はスカートやから…? 黄「忠義?…お前もう勃ってんで?」 でも、それは僕も一緒やったみたい…。  
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