…Ⅲ…

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青「順序は分かった?」 ヤスなりの説明を聞いて なんとか成り行きが頭に入った。 校庭の半周を走ったら コース場にばらまかれてる紙を拾う。 そしたら1~5までの数字が書いてあるから、その数字と同じ簡易更衣室に入って 用意されてる衣装に着替える。 そしてまた走ってゴール。 ……なんていうか…やっぱ高校の体育祭って手抜きやな、って感じるかも…。 でも演出が地味な分、体育祭で一番盛り上がる種目やから衣装が結構すごいんやって。 アニメのコスプレ、園児服、メイド服、燕尾服、着ぐるみ、セーラー服、新撰組の羽織、ダチョウ付きのタイツ、パンクファッション。 この中の衣装のどれかを絶対着なアカンねんて。 一番楽なのは、新撰組の羽織。 で…一番大変なのが…、 てか全部大変やろ……? ……っ…ちょ、ちょっと待って…!! もし、もし!女の子系の服当たったら…! 《アイツの足めっちゃ象やん!》 《デカい男が女装してもなー…キモいわ》 《大倉やっけ?アイツって太ってへん?》 ……いややぁあー…!!!!!! 生きてかれへん!絶対死ぬ!! イジメられて僕の人生まっくらやぁ!! 女の子系の服は… 絶対、絶対、絶対、絶対、絶対、絶対!! 絶っっっ対!当たりませんようにっ!!! 青「たっちょん、大丈夫?次、亮やで」 はっ、と顔を上げたら 今から亮ちゃんが走る列。 明らかに面倒くさいオーラを出しながらクラウチングして スタート、の合図と共に走り出した。  
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